アジア環境共同体

経済開発が進む一方、大気汚染、水質汚濁、廃棄物、森林破壊など様々な環境問題をかかえるアジアの国々。地球温暖化、黄砂、オゾン層の破壊等地球環境問題が加わってその対応をも迫られています。経済のグローバル化は、今後アジアの環境問題を一層複雑化、深刻化させていくことを予想させます。このような中でわが国は、経済発展過程で直面した環境問題を克服するために得た経験と技術を活かし、アジア各国の環境保全の取組みに対して協力を行ってきました。OECCは、環境省の政策やJICAの援助方針等に沿って、「アジアの環境の状況把握や環境協力ポテンシャル分析のための調査」、「集団研修」、「技術協力プロジェクトや専門家派遣」、「開発調査」、「環境政策対話推進のための支援」「チャイナカウンシル運営のための支援」等に関連する多様な活動を行ってきました。最近では、地球温暖化防止のための「地球温暖化アジア太平洋セミナー」の開催、日・中・韓・蒙間の黄砂対策のための合同調査、温暖化対策と水質汚濁等地域の環境問題を同時解決するコベネフイット対策事業調査などアジアを一体とした取組みを行っています。アジアが今後、環境共同体を形成し、低炭素型・資源循環型の持続可能な社会の構築をめざしていく中で、OECCとしてもこれまでの知見、技術、経験、ネットワーク等を十分に活かし貢献していきたいと考えています。

アジア環境共同体

黄砂問題検討調査業務

近年、北東アジア地域(モンゴル、中国、韓国、日本等)では黄砂現象が頻発しており、各方面でその影響等に対する関心が高まっています。また、日本への黄砂飛来状況については、気象庁による観測では、ここ数年観測のべ日数が平年より多くなってきており、1967年からの気象庁統計によると観測のべ日数が最も多かった2002年には、多くの大気汚染常時監視測定局での大気環境基準達成が阻害されたことも報告されています。黄砂は、従来から黄河流域や既存の砂漠等から発生する自然現象としてとらえられてきましたが、昨今の研究では、発生源付近で近年急速に拡大しつつある過放牧や農地転換などによる耕地の拡大も新たな原因とされ、人為的影響によりその規模が拡大しているグローバルな環境問題として再認識されつつあります。黄砂は、植生や農作物、交通機関に影響を与える他、呼吸器疾患等の健康影響の可能性が指摘されていますが、日本に飛来した黄砂の物理的、化学的な実態については必ずしも解明されていないのが現状です。このため、OECCでは、わが国における黄砂エアロゾルの飛来状況を科学的に把握するための検討作業を支援し、黄砂の実態解明に貢献しています。

日中韓環境産業円卓会議実施業務

1999年に実施された第1回日中韓三カ国環境大臣会合における「環境産業及び環境技術の協力の促進について情報交換していく」との合意を受けて、2001年から毎年「日中韓環境産業円卓会議」が開催されています。OECCは、アジアにおける環境協力を推進するという立場から、同会議の開催を支援し、三カ国における環境産業の振興及び環境市場拡大に向けて、グリーン購入、環境マネジメント、環境ラベルなどについて、各国における最新の動向や政策についての情報交換が活発になるよう、環境分野専門性を活かした会議運営を行っています。併せて、三カ国が協調して推進する具体的な施策内容についての検討に関するとりまとめ作業を支援しています。

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