理事長メッセージMESSAGE

 新年おめでとうございます。年頭に当たりご挨拶申し上げます。

 OECCは、気候変動対策、資源循環、生物多様性保全など国際社会が直面する地球規模の環境課題への対応と持続可能な社会の形成に向け、幅広い活動を展開しています。

 昨年11月、ブラジル・ベレンにおいて、パリ協定発効から10年の節目となる気候変動枠組条約第30回締約国会議(COP30)が開催されました。本会議では、緩和、適応、資金など主要課題を包括的に取りまとめた政治合意が「ベレン・ポリティカル・パッケージ」として採択されました。

 今回のCOPでは、「交渉から実行への移行」が柱の一つとして掲げられたとおり、従来の政府間交渉を中心とした枠組から、各種対策の実行を見据えた議論の場へと重心が移りつつあると印象付けられたものと思われます。金融界からも多数の参加があり、気候資金を将来の投資機会として捉える動きが顕在化しつつあります。また、企業における排出削減努力の透明性向上に向けた議論に将来投資の予見可能性向上の観点から高い関心が寄せられています。さらに、有志国によるイニシアティブに加え、民間企業や地方自治体などのいわゆる「非国家アクター」の参画と行動が一層活発になっているように思われます。

 加えて、近年の国際社会においては、気候変動対策推進の文脈からも循環経済を志向する動きが加速しています。そうした傾向は、都市レベルにも及びつつあり、昨年11月末に横浜市で開催された「アジアスマートシティ国際会議」では、イクレイ日本により「アジア循環型都市宣言」制度の創設が発表され、アジアの主要都市に対して署名が呼びかけられることとなりました。今後この宣言制度に賛同する都市のネットワークの広がりが期待されています。

 上述のとおり世界がダイナミックに変革する中、OECCは、これまで培ってきた知見と専門性を最大限に活かし、今後とも海外環境開発協力分野における中核的組織として国際社会に貢献できるよう一層努めてまいりますので、本年も皆様方の変わらぬご厚情を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

2026年1月
一般社団法人 海外環境協力センター 理事長
竹本 和彦

メールマガジン「OECC LETTER」内の理事長メッセージは、以下からご覧いただけます。

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