OECCの役割
現場において、気候変動の影響を特定し、それに起因するリスクを軽減する対処法(適応策)を見出すことは簡単ではありません。それは、気候システムが目に見えるものではなく複雑系であるためです。
OECCは、そのような前提や制約を十分に踏まえ、科学主導型と現場に基づいたコミュニティ主導型の両面での適応に関する業務を行っています。また、OECCでは、気候力学や影響評価・適応策、途上国の政策立案支援、生態学、沿岸生態学、海洋等の専門家が、それぞれのバックグラウンドを活かし、適応の業務を行っています。今後は、ネイチャー・ポジティブや生物多様性に係る適応調査や適応ビジネス案件の形成に力を入れていきます。
気候モデル(MRI/JMA-TL959)による南アメリカモンスーンの再現性(波動の位相伝播や群速度伝播)を示す降水量(mm)の緯度時間断面図(左が気候モデル、右が観測)。
出展:OECC二見(Tras las huellas del cambio climático en Bolivia)
Contribution of Working Group II to the Fourth Assessment Report of the Intergovernmental Panel on Climate Change, 2007





